機内でのルール?

機内を見渡すと、日本人と外国人は半々といったところ。

当然エコノミークラスなのだが、私たちの席の近くはほとんど日本人で固められていた。

窓側からスッフィー、私、その隣の通路側には日本人の少し年配の女性が座った。

奥さま

お手洗い行きたいときは、いつでも遠慮なく行ってくださいね。

ヨッフィー

はい、ありがとうございます!

(やさしい人・・・よかった~)

離陸後しばらくしてシートベルトサインが消えると、さっそく何やら出てきた。

小袋に入ったナッツと、ドリンクサービスだ。

CAさん

ノミモノハナニガイイデスカ~?

ヨッフィー

おっ・・・オゥレンジジュース、プリーズ・・・

せっかく日本語で話しかけてくれてるのに、素直に日本語で返せばよかった。

そしてそのあとは二度と日本語で話しかけてくれることはなかった。

おやつタイムが終わりちょっと経つと、次の食事の準備が始まった。

スッフィー

もうごはん?

インターバル短くない・・・?

ビーフかチキンか聞かれたので、私はチキン、スッフィーはビーフにした。

私は鶏そぼろご飯とサラダとルヴァンのクラッカーと、デザートにはエクレアがついてきた。
スッフィーはデミグラスハンバーグとロールパンとサラダ・ルヴァン・エクレア。

ペットボトルの水も配られた。

食べ終わるとすぐさまトレーとごみを回収。CAさんたち、ものすごくてきぱきしている。
間髪入れずにドリンクサービスがやってきた。コーヒーをいただく。

ヨッフィー

ふう、めっちゃお腹いっぱいになっちゃった。

でも美味しかったね。

スッフィー

うん、とても美味しかった。

ほどなくして、まわりがざわざわし始めた。

みんなトイレに立ち始めたのだ。

ヨッフィー

このトイレラッシュが終わるまでもうちょい我慢しとこう

と、思っていたのだが、トイレの列は一向に短くならない。どころか、だんだん長くなっていってるような気もする。いささか不安になる。

ヨッフィー

私たちも・・・行こうか・・・

一番列が長くなったタイミングで並んでしまったかもしれない。

そして並んでみてはじめて分かったルール(?)。

1カ所のトイレに個室は4つあったのだが、機内の前後に伸びる通路は2本あって、どちらの通路からもトイレのあるブースに入ることができる。1つの通路につき、前方に伸びる列と、後方に伸びる列ができるから、全部で4本の列ができることになる。

そしてややこしいのは、「この行列の人はこのトイレを使う」と決まっているわけでないということだ。
当然トイレは人によって使う時間が違うので、使うトイレが決まってしまっていると、「この列は全然進まない」みたいな事態が起こってしまうためだ。

かろうじて、あちら側の通路の人はあちら側に近い2つのトイレ、こちら側はこちらの2つ、というのがなんとなく決まっている。

そして、たとえばこちら側のトイレが空いたら、目の前にいるもうひとつの行列の先頭の人と目配せをして、交互に入っていくというわけだ。

これは行列の進み方を見ていれば理解できることなのだが、中には全く周りの状況を見ようとしない人もいる(笑)。

切羽詰まっているのかもしれなかったが、自分と反対の通路側のトイレに強引に入っていく人もいるし、ちょっとカオスな場面もあった。

それでも、言い争いとかトラブルになることはなく、大半の人はルールを守って静かに利用していたのは素晴らしいなと感心した。

スッフィー

言いたいことはよくわかったけど、

このトイレのくだり、今までで一番文字数使って、熱く語ったよね。

「チキン」のほう。ちゃんと割りばしもついてた。