オランダの人との交流

カフェ・オーロフで注文したのは、サーモンサンド、ツナサンド、アップルパイにカプチーノとココア。

サンド、と言っても日本で想像するサンドイッチではなくて、いわゆるパニーノ。
コッペパンみたいなものを横半分にスライスした上に具材が乗っていて、むしろパンの間に挟まってもおらず、上のパンが下のパンに立てかけてあり、中の具材をこれでもかと見せつけてくるスタイル。

見せつけてくるだけあって、具材がとてもボリューミーだ。スモークされたサーモンもツナのフィリングもパンの面積に収まりきらずこぼれまくっている。日本の「こぼれいくら寿司」みたいなものだろう。

とにかくおいしそう。一瞬朝のバイキングが頭をよぎったが、おかまいなしにかぶりついた。いただきまーす!

ヨッフィー

!!!

スッフィー

!!!

ヨッフィー

う、うま!!!

スッフィー

めっちゃおいしいよ~~~!!!!!

パンはハード系で外側はパリッとしているが、中はそこまで硬くなく食べやすい。サーモンもツナの味付けもいいし、上に乗っているケッパーの酸味と塩味がちょうどいい。

アップルパイもすごいボリューム。土台の部分はパイではなくタルトでできていたのだが、その分食べ応えがあり、リンゴはゴロゴロとこれまたこぼれんばかりに乗っていて大満足だった。

気になるお値段はドリンク含め€23.50、日本円にして3,000円くらいか。
オランダはだいたい物価が高く感じるので、これはだいぶお値打ち価格だと思う。まぁ、今はどの国に行っても日本より物価が安いところは少ないかもしれないが。

お腹も落ち着いて、のんびりとドリンクを飲んでいると、隣に座っていた男性2人組がこちらに話しかけてきた。
ひとりは30代、もうひとりは50代くらいだが、親子ではなさそうで、ちょっと年齢差のある友達同士、といった雰囲気だった。

推定34歳

Can I guess where you're from?

スッフィー

Yes! Can you guess?

どこの国の人か当ててみていいですか?ということだった。
そのお兄さんはほんの一瞬「うーん」と考えるフリだけして、こう言った。

推定34歳

Korean!

私たちは「No~」に、残念!でも惜しい!というニュアンスを込めながら言った。

推定34歳

Oh! Japanese? Sorry...

別に謝ることはない、というのを英語でどう言っていいかわからず、とりあえず笑顔でいるしかなかったのが歯がゆかったが、その代わりに、私たちがここに来た理由をつたない英語で精いっぱい語った。Google相手に一生懸命発音の練習をしてきたことが役に立ったと思いたい。

全部ちゃんと通じたかは不明だが、現地の人との何気ないコミュニケーションも旅の醍醐味のひとつだ。
でも自分から話しかけるのはとても勇気がいる。だから話しかけてくれたのがとても嬉しかった。

私も日本を旅する外国の人と遭遇したら、こちらから何か話しかけよう。
そう決意させてくれた出来事だった。

奥の席ではネコが寝てた。