とんがり耳か、まぁるい耳か
(一部、腰抜けっぷりを発揮したが)ブルーナの世界を堪能した私たちは、多少の後ろ髪をひかれつつユトレヒトを後にした。
ユトレヒトはすばらしい街だった。人々の歴史と文化を感じさせる場所だった。そして、ミッフィーもといナインチェはこの街の人々と共にあった。
もっと時間があったらドム塔に上ってみたかったし、オルゴール博物館とかにも行ってみたかったなぁ。
またいつの日か来れるといいね。
私たちは再びオランダ鉄道に乗り、アムステルダムへと向かっていた。
そういえばさぁ、気づいたことがあるんだけど。
なに?
オランダに来てから一度も、とんがった耳のミッフィーを見てないんだよね。
言われてみれば確かに。
売ってたグッズとかでも全然見てないなぁ。
ファーストミッフィーといわれる、一番最初に登場したミッフィーは、今のミッフィーとまるで風貌が違うのでおいといて、
私たちにおなじみのミッフィーは、ざっくり分けるとすると2種類ある。
とんがった耳のミッフィーとまるい耳のミッフィーだ。
前者は1960~70年頃に描かれたミッフィー。後者はだいたい1980年以降のミッフィー。
別にどこかに区切りがあるわけでもなく、ブルーナさん自身も意図して変えたわけでもなく、だんだんと変わっていったものらしい。
耳の形だけではなく、顔や体の輪郭、口元のバッテンなどもよく見ると変わってきているのがわかる。
私はだんぜん、まる耳派なのだが、これは人によって好みがわかれるところだ。
日本ではどちらのタイプもグッズになって売られているが、ここオランダでは、とんがり耳のミッフィーは一度も見ることはなかった。なんでだろう。
きっと過去は振り返らないタイプの国なんだね。
それはどうだかわからないが、30分ほどで電車はアムステルダムに到着した。
時間は17時半。ランチが遅かったのでまだお腹は空いていない。
引き続きアムステルダムでお土産を探すことにした。