ホテルの朝食に驚愕

6時ごろ起床。死んだように眠ったから目覚めすっきり。

シャワーを浴びて身支度を整えると、朝食に向かった。

スッフィー

朝食バイキングってテンション上がるよね~。

何度も言うが、ここは安宿なので、大したものがあるわけではないことは分かっている。それでも、自分が選んだ食べたいものを好きなだけ食べられるというシステムは、とてもわくわくする。

ダイニングルームに他の宿泊客はいなかった。みんなもう朝食を終えているのか私たちが早いのかは分からなかった。テーブル席の横は吹き抜けになっていて、降りていく階段が下の方までよく見えるが、人の気配はまるでなかった。

非常にすっきりとして無駄のないレイアウト。シンプルでスタイリッシュ。ビュッフェの食材が整然と並べられている。

パンが数種類。野菜はきゅうりとトマトしかなかったが、スクランブルエッグやソーセージ・ハムも数種類、チーズやポテトコロッケもあり、豆が入った温かいトマトスープもある。おかずは十分だ。

デザートに甘いマフィンもあり、海外らしくリンゴやオレンジが丸のまま山積みしてあった。日本人にはちと食べづらいが。もちろん飲み物もフルーツジュースやミルク、立派なコーヒーマシンもあってカプチーノやココアも飲めるみたい。

嬉しかったのが、シリアルコーナーが充実していたこと。

ヨッフィー

わー!コーンフレークとかグラノーラとか、ドライフルーツもいっぱいあるし

なんか食べたことないのもある!フルーツの種みたいだなぁ~!

私は味覚がおこちゃまなので、シリアルが大好きなのだ。

私たちはほとんどひと通り皿に取って席に着いた。昨日はあまり食べてなかったのでとてもお腹が空いていた。

スッフィー

いただきまーす!まずはスープから・・・

・・・・・・えっ・・・・・・

ヨッフィー

どうしたの?

スッフィー

いや、これ・・・味付けこれで合ってるの?作った人味見した?

てか味しないんだけど。しないっていうかむしろ激マズなんですけど。

ヨッフィー

ひどい言いようだね。どれどれ・・・

うっ。

確かに、その豆の入ったトマトスープは、これまでの人生で飲んできたスープの中で一番不味かった。

そもそも豆以外の具は見当たらない。味付けされてないトマト缶とゆでた大豆を混ぜ合わせた、ただそれだけのもののように思えた。実際そうだと思う。そしてなぜかトマトの酸味すらあまり感じなかった。

スッフィー

なかなかびっくりするな。これがオランダなのかな。

ヨッフィー

まぁたまにはそういうこともあるだろうよ。

その点シリアルはどう転んだってマズくはならないから安心・・・

うっ。

スッフィー

どうしたの??

ヨッフィー

なんか硬すぎて食べられないよ~ペッペッ。

シリアルコーナーに置いてあった小さなフルーツの種みたいなものは、本当に種のようだった。噛み砕こうとちょっとはチャレンジしてみたが、とてもじゃないが文字通り歯が立たなかった。歯の方が欠けそうだ。
それ以外のシリアルはおいしく食べられたが、種と混ぜてミルクをかけちゃってるので、選別して食べるのに苦労した。

その他にも、個包装になっている身の詰まったパウンドケーキのようなものがあったのだが、まるで味がしなかった。こちらの味覚がおかしくなってしまったのかと疑うくらいに。

でもパンやマフィンはとても美味しかったし、他のおかずも美味しくいただいた。中には食べられないものもあるよ、ということで。オランダのごはんだからって全てマズいと決めつけないでほしい。

スッフィー

いや~でも食後のコーヒーが一番おいしかったかも。

充実の?シリアルコーナー。外はまだ薄暗い。