ミッフィー信号機とミッフィー像

二つのミュージアムでミッフィーとブルーナさんの世界を満喫した私たちが次に向かう場所それは。

ヨッフィー

ミッフィー信号機とミッフィー像を見に行こう。

まずは地図を確認する。

駅を出て正面にドム塔があり、向かって右側に1kmほど歩いたところにあったのが、ナインチェミュージアム。
左側に1kmのところにミッフィー像のあるナインチェ広場(Nijntje pleintje)。信号機(Miffy's Traffic Light)はドム塔とミッフィー像の間の、通り一本入った場所にある。

つまりナインチェミュージアムとミッフィー像は2kmくらい離れている。通りを運河に沿って歩くと、道のりにして2.5kmほどありそう。さらに信号機のある場所まで行くとなると、大きなデパートのある地域までもう少し歩く。

これは思うに、ぐるっと運河に囲まれた地域の端から端まで、ユトレヒトの街をたっぷり観光してもらおうという、地域振興課の人の策略に違いない。

ヨッフィー

まぁ健脚の私たちにはどうってことない距離だな。

余談だが、当時の我が家は最寄り駅から歩いて20分の距離で、しかも山が近くて坂が多いため、毎日の通勤通学でかなり鍛えられていた。

運河沿いをのんびり歩く。その日は土曜日で、通りは多くの人々で賑わっていた。
ナインチェ広場は、その繁華街を通り過ぎ、人々もまばらになった先にあった。

スッフィー

やっと着いたよー。遠かったー。

「Nijntje pleintje」と書かれた小さな標識の傍らに、その広場はあった。いや。決して広くはない。子供が遊べる公園のようになっているのかと思ったがそれも違った。
あまり日当たりのよくない住宅の角地のような小ぢんまりとした場所に石畳が敷かれ、その中央にひっそりとたたずんでいた。黒っぽい石でミッフィーのシルエットがかたどられ、二つの目とバッテンだけが彫刻されたシンプルな像。

このミッフィー像はブルーナさんの次男であるマルク・ブルーナさんの作品とのこと。一見地味だが、ブルーナさんらしい、と思った。ミッフィーの、究極にシンプルだけど、やわらかみのある線。その特徴そのものを映しとった作品を見て、お父さんも満足したに違いない。

次にミッフィーの信号機のある場所へ。こちらはドム塔周りの伝統的な街並とは異なり、モダンで新しい印象。デパートなども立ち並び、商業の中心地といった感じだ。

ヨッフィー

あったあった!かわいい~!!!

もう今日は「かわいい」しか言ってない気がするが、かわいいんだから仕方ない。これはもう語彙力うんぬんの話ではないのだ。

横断歩道はレインボーカラー。当然信号機は車道側を向いているので、近くで撮影するには渡ってるときに撮るしかないが、人が多いので邪魔にならないようにするのにちょっと苦労した。

よし、信号機もこの目で見たし、次はどこ行く?と言いかけて、不穏な空気を感じた。

スッフィー

・・・・・・

ヨッフィー

やべー。なんかスッフィー機嫌悪い。

理由は分かっていた。

空腹が限界に達したらしい。

撮るのに苦労したミッフィー信号機