夕闇のアムステルダム

ホテル前のバス停から15分くらい乗っただろうか。

バスはアムステルダム中央駅(Amsterdam Centraal)に着いた。ほとんどの乗客はここで降りるらしい。

ヨッフィー

ね、美術館行きのトラム(路面電車)に乗る前にちょっとだけ駅ふらっとしようよ。

あたりは薄暗くなってきていた。ライトアップした駅舎が美しい。

スッフィー

ほんとだ、東京駅に似てるね。てか東京駅がマネしたんだっけ?

似てるけどマネしたわけじゃないらしい。

中は、歴史ある建造物といった感じ。構内のコンコースにはカフェ、雑貨屋などが並ぶ。ちらほらとミッフィーの姿も目に入る。さすがオランダ。

エスカレーターに乗った。

スッフィー

なんか、はや!

ヨッフィー

これお年寄り乗れるのかな?

っていうのはちょっとオーバーかもしれないが、そう感じるほど明らかに速い。

再び外に出て、トラムに乗るために横断歩道を渡るときも。

ヨッフィー

え、もう赤?

スッフィー

チカチカしてるの体感2秒くらいだったよね?

ヨッフィー

わぁ~轢かれる~!

信号が赤になった途端、トラムがすごい勢いで走り抜けていく。

信号が青の時間も短いし、チカチカしてからすぐ赤に変わる。その代わりまたすぐ青になるけど。

私は歩くのは決して遅い方ではないのだが、油断してると本当に轢かれそう。これ日常的に事故とか起きてないの・・・?お年寄りには厳しい街だなあ・・・。

スッフィー

オランダの人って背が高いからさー、歩く一歩が大きいし、私たちと見えてる世界とか感じる時間とかも違うのかなぁ~。

そうかもしれない、と思った。

人々で賑わうアムステルダム中央駅。